映画【屍人荘の殺人】あらすじ感想・発想は良いけどモヤモヤする

エンターテイメント

こんにちは!つきうさです。

今回は、ずっと気になっていた映画【屍人荘の殺人】のあらすじ・感想についてお話しします。

スポンサーリンク

【屍人荘の殺人】あらすじ・概要

原作について

原作は、これが小説デビュー作となった今村昌弘の同名小説で、第27回鮎川哲也賞、2018年の本格ミステリー大賞、このミステリーがすごい!など、数多くの賞を受賞しています。

 

キャストについて

今作の主人公葉村譲は、神紅大学のミステリー愛好会に属し、自称ホームズの明智の相棒ワトソンだが、ミステリー小説が好きなだけで自分の推理は当たったことがないという、ちょっと頼りない面もある。

主人公葉村を演じたのは神木隆之介さん。神木さんは、困った顔、悩む顔、強い意志を持った時の顔など、気持ちがしっかりと表情に表れていて、子役の頃から培ってきた演技力は「さすが」と思わせてくれました。

ヒロインで、ちょっと変わった女子大生探偵<剣崎比留子>美人で聡明、観察力もあり警察の捜査にも協力しているという比留子。

比留子を演じているのが、浜辺美波さん。この映画では笑顔を見せない美波さんですが、キリッとした顔も、所々で見せる変顔もとてもキュートです。

神紅大学の自称ホームズ明智恭介。ホームズと言えど、その推理力は少し頼りなく、相棒ワトソンの葉村を小間使いのように扱ったりしています。

ミステリーや事件は好きなようで、比留子のことも早々と探りを入れ、ライバル視している。

そんなホームズ明智役を、中村倫也さんが演じています。中村倫也さんといえば、カメレオン俳優と称され、幅広い役をこなす個性派俳優。

主役3人のやりとりに期待が持てます。

そのほかのキャストは…

3人が訪れる屍人荘の持ち主で、神紅学園のロックフェス研究会OBを柄本時生さん、古川雄輝さん。

合宿に呼ばれているロックフェス研究会のメンバーに、佐久間由衣さん、矢本悠馬さん、葉山奨之さんなど

屍人荘の執事に池田鉄洋さん、屍人荘に逃げ込んでくる客を塚地武雄さん、ふせえりさん、山田杏奈さんらが演じています。

 

あらすじ

神紅学園のミステリー愛好会に属したホームズとワトソンと呼ばれる二人の学生。

自称ホームズ明智恭介と助手のワトソン葉村譲は学園内で起こる事件(?)に首を突っ込み、解決したりしなかったりしている。

ある日、学園内で起こったある事件をきっかけに、二人は風変わりな美女剣崎比留子と出会う。明智と葉村が解決しようとした事件は、比留子の的確な推理によってあっさりと解決。その数日後、その比留子からロックフェス研究会の合宿に誘われる。

全く興味がなかった2人だが、比留子から「そのフェスでは一年前にある女子学生が失踪しており、今年も部員に脅迫状が届いた」と聞かされ、比留子の誘いを受けることにする。

古い洋館【紫甚荘】に着くと、チャラい雰囲気のOB、ロックフェス研究会のメンバーがいた。その夜、野外フェスの会場では思いもよらぬ事件が起こり、【紫甚荘】に立て篭もる事態となってしまう。

建物の外には、ゾンビ化した人々が今にも襲いかかる勢い、建物内では密室殺人と思われる事件が立て続けに起こり、ゲストらはパニックになっていく。

果たしてこの状況から無事に生き残れるのか。比留子と葉村、生き残った紫甚荘のゲスト達の運命は!?

 

感想

ミステリーというよりコメディ?

タイトルや映画の導入部分では、ミステリー要素が強いのか?と期待しながら観たのですが、途中から「?」とミステリーというより、コメディっぽいかな?と思いました。

なぜか目的のよくわからないゾンビ化した人たちに追われ建物内に立て篭もりを余儀なくされる、どこかホラーっぽい要素がありつつ、それぞれのキャラクターの軽いノリがモヤモヤしてしまいます。

現実にはあり得ないけど、現実にこんな状況に陥ったら、人はもっと切羽詰まった緊張感のある行動をするんじゃないかと思えてしまいます。

 

発想は良かったけど

殺人事件、密室、古い洋館…そこにゾンビのパニックドラマ的な要素を加えるという発想そのものは新しい感覚かな?と思うものの、あえてゾンビを出現させる意味があるのか、その必要性があまり感じられず、中途半端な感じになってしまった感じが残念でした。

もっと上手な使い方があったんじゃないかな?

という気がしてなりません。

良いキャストなのに

キャスティングに関しては、本当に良いキャストだと思います。

主人公を演じた神木隆之介さん、浜辺美波さん、中村倫也さんはもちろん、共演した柄本時生さんや池田鉄洋さん、塚地さんなど、演技力もあり、見た目にもそれぞれのもつ怪しい雰囲気や個性的なキャラクターは、何か隠し事しているような、企んでいそうな雰囲気を押し出せば、殺人犯かも?とミスリードさせることができたはずなのに、その魅力が使い切れていないのがとても勿体無いなと感じました。

 

とにかく可愛い美波ちゃん

キャストの中でも、とにかく浜辺美波ちゃんの可愛いさが際立っています。

特に大ファンというわけではないのですが、個人的にこの映画で特にお気に入りのシーンがこちら。

  • 食べ物を頬張る食事シーン
    学食でのうどん、明智と葉村にフェス行きを打診した時に食べる焼きスパゲッティ、屍人荘での夕食など、食事シーンでの美波ちゃんが可愛い。
  • バスの中の寝顔
    三人でフェス会場となる村へ向かうバスの中で居眠りしてしまう比留子。こっくりこっくりするその姿をよく見ると、半目を開けたまま眠っています。面白くも可愛らしいので必見。
  • 睡魔と必死に闘ってる顔
    とある理由から、館の中で睡眠薬入りのコーヒーを飲み、睡魔に襲われた比留子。
    事件の起きている現場で眠ってしまうことに抵抗があるのか、必死で睡魔と闘おうとこめかみをグリグリしながら我慢している姿もやっぱり可愛いです。

変顔っぽい表情ばかりのシーンですが、「可愛い娘は何しても可愛い」と実感したシーンでした。

犯人や動機がバレバレ

ミステリー映画の場合、犯人はその動機と共に終盤でわかってくるものだと思うのですが、この映画に関しては推察が容易で、早い段階から

この人が犯人かな。

と推察出来てしまいます。殺害方法などは斬新と言えなくもないし、トリックもまあ面白い発想だったと思うので、もう少し驚きが欲しかったかな、と感じました。

結末が残念

ミステリーとして見せるなら、物語の中の伏線を上手く描き、結末でしっかり伏線回収してほしい、というのが個人的な意見です。

どうしてゾンビなのか、明智をもっと魅力的に見せる使い方はなかったのか。

何より、いくらゾンビ化しているとはいえ、知り合いにトドメを刺すのが比留子って…女子大生にそんなことをさせるのは残酷だと感じたのは私だけでしょうか。

人間の面影が残る者を、その手で抹殺するというのは、ある意味殺人に近いんじゃないか?ワトソンである葉村はそれでよかったのか?この結末はとても残念でした。

この作品の魅力はコミック版で

「屍人荘の殺人」は、原作の小説、映画、コミック版がありますが、映画の評判はお世辞にも良いとは言えません。

原作である小説でさえ、数々の賞を受賞しているにもかかわらず、酷評されています。

一方で、コミック版では登場人物のバックグラウンドをより深堀し、原作とは違った結末が用意されていて、読み手が感情移入しやすく、納得のいく展開となっています。

映画でモヤっとした方は、ぜひコミック版でそのモヤモヤを一掃してみてください。

 

まとめ

映画【屍人荘の殺人】レビューでした。

結論から言うと、「ミステリー」を期待しない方が良いです。

だからと言って、決して駄作とかつまらないわけではないと思います。

コメディー要素はあるし、とにかく可愛い浜辺美波さんの表情を楽しみたい方にはおすすめしたい映画です。

結末に伏線回収できるような仕掛けがあれば良かったかな?と、見終わった後で、やっぱり「いろいろもったい無い」とモヤモヤしっぱなしでした。

ミステリーはやっぱり東野圭吾作品が面白いです。

 

タイトルとURLをコピーしました